詩の題名をあてよう

【使い時】
 ・比喩を教えたあとに、その定着として。
  子どもたちは、比喩がどんなものか分 かっていてもなかなか文章の中で使える ようにはならない。
  どうしたら比喩を使って文章を書ける ようになるのか。
  それは比喩を意図して使わせることで 可能になる。

【進め方】
一、まずは教師の作品を紹介
『前の時間に比喩を勉強しました。今日はその比喩を使って詩を書く練習をしてみます。』と切り出す。
 そして、おもむろに板書する。


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  恥ずかしくて真っ赤になっちゃった。

 板書の途中、子どもたちはぶつぶつと読む。
 そして、「先生がつくったの?」なんて聞いてくる。
『そう先生がつくったんです。「恥ずかしくて真っ赤になっちゃった。」これなあんだ?答は食べ物』
「トマト」「リンゴ」
『すごい、題名はリンゴ、正解!』
「やったあ!」
 さらに、板書。


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  ツルツルのパンチパーマ

『食べ物だよ。「ツルツルのパンチパーマ」これなあんだ』
「そうめん!」「ラーメン」
『うわあ、どうして分かっちゃったんだろう。題名はラーメン。正解!』
 子どもたちはだんだん乗ってくる。

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 二本そろうとお母さんの足

 指名して、発表させる。
「ごぼう」派と「大根」派に分かれる。
 黒板に絵を描いて、『君のお母さんはそうなの?』と聞くと、「そうそう」なんて子どもが答えて、爆笑となる。
 答は大根であることを伝える。

二、つくってみよう

それでは、みんなにも「食べ物」を題名にした詩を作ってもらいます。
 条件は、前の時間勉強した「比喩」を使うことです。
 あとで先生がしたように、クイズにしてもらいます。
 一つできたらもっていらっしゃい。

 ここで参考のために、給食の献立表を数種類、数枚コピーして置いておく。
 子どもたちには自由に持って行かせ参考にさせる。
 子どもたちが持ってきた作品は、比喩を使っているかどうかを、チェックするだけで、褒めて褒めて褒めまくる。

三、子どもの作品

   ショートケーキ
                                吉沢 宏
  真っ白な雪の上で火事発生
  おにぎり
                              山村 昭夫
 ぼくの頭
  いか
                               本川 郁子
 三角ぼうしをかぶって
 いつも美白


四、グループ発表
 いくつかつくった作品のなかでこれはいいというものを一つ選ばせる。
 グループで向かい合わせ、作品をお互い発表しあうように指示する。
 その際、教師がしたように、

 1 本文
 2 「これなあんだ」
 3 班員の答え発表
 4 正解(題名)発表

 というフォーマットで発表させる。
 全員が発表しあったことを確認したあと、グループのベストワンを多数決で決定させる。その後、クラスのベストワンを決定。