1 いきなり始める
『今日は、こういうゲームをします』と言って板書する。
「ちょっと変わった仕事人ゲーム」
子どもの怪訝な表情にかまわずワークシートを配る。
2 ゲームの進め方
ワークシートの例をゆっくり読み上げる。
『高所恐怖症のパイロット』くすくすと笑いがもれる。
『血を見るのが怖い医者』だんだんと笑いが大きくなってくる。
『運転免許証を持っていないタクシードライバー』これには大爆
笑。「あぶな〜い!」「めっちゃやだー!!」と子どもからツッコミ
が入る
『ね、こういう「ちょっと変わった仕事人」を今日は考えてもら
いたいの。職業別電話帳をコピーしてきてから、参考にしてね。
できるだけたくさん10分の中で作ってください。たくさん作ると
いうのが、まず傑作を作るコツです』
子どもたちから、「先生こんなの?」と声がかかる。
自信がないのではなくて、傑作ができたので教師に見て欲しい
のだ。教師は、『そうそうそういうの』とか、『これ傑作!』と か、
大げさに手を叩いて喜んだりする。
中には、一人にやにやしたり、隣の子に小さい声で「見て、見
て」と言っている子もいる。
たくさん作った自分の作品の中から自信作を一つ選び、グルー
プ内で各々発表する。子どもの作品には次のようなものがあった。
「人が食べるのを見て、吐いているスッポン料理屋のウエイトレ
ス」「占いを信じていない占い師」「悩みのある悩み相談員」「育
毛剤を使っているかつら屋」
各グループの代表者に前に出てもらう。いよいよ発表。
「犯人を適当に決める探偵!」
『「犯人はお前だ」とか言って、「どうして?」って訊かれたら
「なんとなく」って答えるの?』「うん」「やだー!」
「つるピカ頭のかつら屋店主」『説得力ねー!』
「火が好きな消防士」『こわー!自分で火をつけっちゃったりと
か?』「うん」子どもたちは、真っ赤な顔をして笑っている。
■参考文献
山田征夫『さわふれゲーム大全集パート2』(健康レクリエーション研究所)