アンパンマンに学ぶ(授業案)

「手のひらを太陽に」を聴かせる。
 1番を聴かせた後次のように問う。

 この歌の歌詞を書いた人はある有名な漫画の作者です。何という漫画でしょう。

 答は、アンパンマン。作者は「やなせたかし」氏であることを伝える。
 そして、やなせたかし氏の写真を提示する。
 次に、子ども向けヒーローものの番組の戦闘シーンを見せる。
 そして、問う。

 やなせさんは、こんな戦闘シーンを見て「おかしいよ」って思うことがあったんだそうで
す。いったいどんなことを「おかしい」と思ったのでしょうか。

 全員に書かせた後発表させる。
 そして、資料を読む。
『そこで、やなせさんはもっと直接人々を苦しいことつらいことから救ってくれるヒーローが必
 要だと考えました。そして、考えたのが?』
「アンパンマン!」『そのとおり!』
 絵本やなせたかし「あんぱんまん」(フレーベル)を読み聞かせる。

 さっきのビデオのヒーローと違うところはどこだろう?

・ボロボロの格好  ・かっこよくない  などがでるであろう。

 なぜ、やなせさんはこんなにアンパンマンをかっこわるくしたんだろう?

 ここは、書けた児童数名を指名する。

 アンパンマンは助けるときに顔を食べさせますが、やなせさんはどうしてそのようにしたのでしょう?

画 高見まこ 作 圷紀子「やなせたかし」(講談社コミックス)のP103をコピーして
みせる。
「そうだよ!正義って決してかっこいいモンじゃない〜」というセリフを読む。
 そして、「アンパンマンのマーチ」を聞かせる。
 歌詞を配っておき、気に入ったところに線を引くように指示しておく。

 あなたが気に入った歌詞はどこですか。またそれはなぜですか。発表しなさい。

 数名の意見を聞く。

 「何のために生まれて なにをしてよろこぶ」という歌詞がありましたが、やなせさんの
考えはどうなのですか?

 「たとえ傷ついても人のために生きていくことが人間のよろこびである」というような意見が
出ればよい。

 あなたの考えはどうですか?発表しなさい。

 子どもたちの意見を交流させて終わる。